説明
波長311nmのナローバンドUVB紫外線が白斑、乾癬治療に有効であることが明らかとなり、オランダフィリップス(Philips)社でナローバンドUVB蛍光ランプが開発されると共に治療法として普及し始め、現在では乾癬を初めとして、アトピー性皮膚炎、白斑、多形日光疹、菌状息肉症の治療に用いられています。
この波長は以前の研究から治療効果が高いことがわかっており、この波長を照射する光源ランプがフィリップス(Philips)社より、開発されたことで臨床応用が可能となりました。
事実、これまでに高い効果が数多く報告され、NB-UVB療法は欧米、日本では今や一般的な紫外線療法となっています。
ナローバンドUVB療法は現在行われている他の紫外線療法に比べ、急性の副作用・長期の副作用のいずれも起こしにくいと考えられています。
長期の副作用として、やはり皮膚の光老化、発癌の危険性は考えておかなければなりません。しかし、欧米での長期にわたる研究結果、この治療では、まず発ガンの心配はない、という事に落ち着いているようです。
目安としては1000回照射、総照射量400J/平方センチメートルというところのようです。 発がんのリスクに関してはまだ不明な点もありますが動物実験、臨床データよりUVBと同等前後のリスクもしくはそれより少ないと考えられています。
小児(10歳以上)や妊婦にも使用可能とされています。
短期の副作用としては、皮膚の赤み、色素沈着(日焼け)、ほてり感、火傷などがありますが、
他の紫外線療法より起こしにくいと考えられています。 乾癬に対するビタミンD3製剤外用に関しては、紫外線によって外用薬が分解してしまうとの報告がありますので、照射後に外用するようにします。
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