説明
日本では、2002年から,波長311nmのナローバンドUVB紫外線を放射することができる(Philips社製)蛍光ランプが治療に用いられるようになりました。
大学病院の皮膚科にある大型紫外線治療器(Waldmann社製UV801BL 、デルマレイ200、JTRAC(ジェイトラック))には、フィリップス社製ナローバンドUVBランプ(TL20W/01)が搭載されています。
このフィリップス社製ナローバンドUVBランプから照射した波長311nmのナローバンドUVB紫外線は、乾癬、尋常性白斑、掌蹠膿疱症、菌状息肉症、慢性苔癬状粃糠疹、類乾癬、アトピー性皮膚炎に対してとても有効です。
ナローバンドUVB紫外線は、波長308nmのエキシマライト紫外線と同じ作用(治療効果)があります。
この作用としては,(1)皮膚病となる細胞のアポトーシスと(2)制御性T細胞の誘導(免疫抑制)が,基本となる2つの作用機序となります。制御性T細胞は,アレルギー免疫疾患に関わるT細胞を抑制することが知られ,特に乾癬の病因となるTh17細胞も抑制します。
どの波長が最も制御性T細胞を誘導するのかについてはまだ明らかにはなっていませんが,ビタミンD3を誘導するのは,UVBでも短波長側で,免疫抑制に関わる制御性T細胞は,300~310nmで誘導されることが推定されています。
搭載光源の仕様&ご注文は、下記の画像をクリックし、ご確認ください。
欧米では,在宅光線療法で311nmのナローバンドUVB紫外線治療を行うことは、臨床試験の実績から見ると、在宅ナローバンドUVB光線治療は、治療効果が高く、かつ安全な治療方法であります。頻繁な通院の光線治療と較べて,医療経済上のメリットや患者のQOLから考えると,メリットが多いです。
QOLを第一に考えれば,在宅で安全性高いの家庭用ナローバンドUVB照射装置を使い、光線治療を行うことをお勧めします。
プライバシーを保護するため、荷物(箱)の表面に「医療、治療」と関連する文字と絵が、一切記載されておりません。
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